この記事は、義務教育に疑問をもつ人のために書かれたものです。
あなたが見つけたその小さな疑問は、自身の自立した学びを継続させていくためのエンジンになるはずです。

教育には、本音と建て前があります。
その本音に気付き始めた人は、1つの義務教育の問題から自分が生きる上での学びになり、新たな価値へと変わるかもしれません。

『そうだ!分かる人には、分かる!』という思いで綴ります。

では、本題へ。

 

 

 

義務教育問題その19

『義務教育システムは、日本特有のものなのか?』

日本の教育システム、つまり義務教育システムに対して、疑問や不満を覚えている人は、数多くいます。

しかし、その人達の多くは、『変える』ことではなく、『強化』することに、自分自身の行動が繋がっていると気付きませんか?

本記事では、以下のニュース記事から、なぜ、新しい教育を模索している人の多くが、変革ではなく、強化に繋がっているのかをお話します。

まずは、下記記事をお読みください。

 


http://日本の規制・教育がシンガポール移住の理由-ガンホー創業者の孫氏

 

スマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」で有名なガンホー・オンライン・エンターテイメントの創業者、孫泰蔵氏がシンガポールに移住した。
ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏の弟でもある同氏は17日、日本の規制と教育システムへの不満が背景にあることを明かした。
東南アジアに5年以内に1億ドル(約109億円)投資の予定という。

 

孫氏は「日本政府には非常に強く働き掛けた。
『創造的なアイデアをもたらすため実験・検証できるサンドボックスを規制の場に設けてはどうか』と提案したが、
日本は大き過ぎるし非常に鈍くて行動に結びつかない。
それがここシンガポールでは、政府や規制当局でさえ、イノベーションを尊ぶマインドがある」とDBSグループ・ホールディングスがアレンジしたイベントで発言した。

シンガポールはインターネット利用率やオンラインのデータ処理依存度が高く、リー・シェンロン首相が2014年に着手した「スマート国家」イニシアチブを後押ししてきた。
この構想の下、政府や政府機関、企業は自動運転バスや交通管理、料金自動徴収の公共交通機関など、技術の活用によって社会のあり方を変えられないか探っている。

 
同国はまた、犯罪が少なく、所得税率が低い上にキャピタルゲイン税がないため、フェイスブックの共同創業者エドゥアルド・サベリン氏を含め、富裕層を引き寄せている。
 
起業支援などを手掛けるミスルトウの代表も務める孫氏はシンガポールのセントーサ島に移住後、3カ月で永住権取得の見通しという。

3歳の息子がいる同氏の移住の一因には、日本の教育システムへの信頼喪失がある。戦後の大企業育成型のアプローチから抜け出せていないとして、
起業家を育てるには「最悪」だと語った。孫氏は最近、東京近郊に子供の学びの場を開設したが、シンガポールにも学校を開く方針だ。

【以上、記事引用】


 

 

日本の義務教育システムを好まず、否定する人の多くは、なぜか、海外、IT化、起業家を育てる方向性にいきます。

そして、子供にプログラミング教育、英語教育などを餌にして、『未来の教育』『次世代の教育』『起業家教育』などと謳われます。

確かに、時と場合により、このような教育が必要な場所はあります。

日本も、今の義務教育制度が敷かれたからこそ、恩恵を受けた時代もあります。

戦後の教育が、2017年現在も、同じようなシステム化で動いていることは、多くの人が疑問をもっていると思います。

時代は移り変わっているのに、『箱』を作ってしまったが故、
崩壊しているにも関わらず、機能しているように見えているのがこの『義務教育システム』です。

この教育システムは、日本だけではなく、世界も同じようにこのシステム下あり、
『違って見えるもの』は、然程の違いはなく、同じ仕組みや構造になっていると、私は考えています。

さらに言えば、この義務教育システムを、これからの社会を見据えてICT化、IOT化にしていく経過をたどることは、
現行の『義務教育システム』をさらに、強いることであり、変えることではないのです。

日本の義務教育を否定し、その先、向かう教育もまた、
同じように『子供の思考停止』が生まれるような状況ではないかという視点ももち、吟味していく必要があります。

上記のニュース記事の本文に対してですが、
起業家への教育もまた、戦後の大企業育成型と同じシステム化にあると私は、考えています。

シンガポールの教育事情については、下記の記事でも記しています。
シンガポールの教育事情と日本のリアルな義務教育との比較『教育二極化の意味』

 

『教育改革』と言われるものは、改革ではなく、強化です。

 

日本の義務教育システムを否定し、海外へ目を向け行動することも、
同じシステム化の中で行ったり来たりしているということに他なりません。

 

どの時代にも、本当に子どものことを思って、人の心身の成長、才能、能力が伸びる環境ではなかったのだとすれば、
今後、どのようなことを、教育で行っていけるのでしょうか。

まずは、読者の方、お一人、お一人が知恵を絞って、考えてほしいと思います。

 

教科の内容以上に、それを学ぶ時間を通して、その子の思考、表現、どんな力を習得したかという視点をもち、
全く、新しい視点で『教育』を価値付け、再認識していくことが、今、一番求められていることだと思います。

 

すでに、新しい時代を生きている彼らは、現行の教育システムでは対応できず、
柔軟で、競争よりも、協創していくことを求めています。そして、自分の才能を発揮したいと思っています。

 

 

 

今日のポイントの整理!

・『教育改革』と言われるものは、改革ではなく、強化です。

・日本の義務教育システムを否定し、海外へ目を向け行動することも、同じシステム化の中で行ったり来たりしているということに他なりません。